長岡市内の商店街を歩いていると、素敵なカレンダーが目にとまりました。
こちらの驚きを先取りするかのように、表紙には、
「おーこっこ、このカレンダー、長岡弁が書いてあるねっか」
[=おやまあ、このカレンダー、長岡弁が書いてある!]
とあり、各月1語が、長岡の風景にあしらわれています。
1月……あおーれ
会いましょう。会おうよ。(2012年1月完成予定の市役所を中心とする複合施設の名称は「アオーレ長岡」)
「まんまくったら、ちけん様で、あおーれ」(ごはんを食べたら、平潟神社で、会いましょうね)
2月……ずらねえ
動かない。「ずる」の否定形。(以下例文略)
3月……かがっぽい
まぶしいこと。
4月……おっこっこ
おやまあ、なんということだ。
5月……なじらね
どう?英語のHow do you do?に近い。
6月……はらくっちぇ
満腹。
7月……わんざ
セミの幼虫。
8月……こって
かなり。はなはだしい様。
9月……なんぎ
体調が最悪な様。
10月……タンタン
靴の幼児語。
11月……しょうしい
はずかしいこと。
12月……げっぽ
びり。最後尾。最後。
例年、長岡の花火をモチーフに製作していたものを、今回、方言カレンダーとしたねらいについて、長岡花火デザインプロジェクト(企画・製造・販売)の小森さんに伺ったところ、「長岡花火がモチーフのものを作ってきましたが、これまで数回、長岡弁カレンダーを作り、リクエストが多かったので、今年も作りました」とのことでした。
単語(方言)の選択については「長岡市出身のアートディレクター内藤昇氏とともに選択」されたそうです。
購入した方々の反応については、「ほのぼのとした写真と、なつかしい方言でお喜びいただきました」とのことで、製作者冥利に尽きるというものです。
シリーズ化の計画についておたずねしたところ、「なるべく、毎年作りたいと思っています」と、頼もしいお答えをいただきました。