JRグループが各地の観光関係者と協力して進めている「デスティネーションキャンペーン」。2010年の今年一年は、新潟県から長野県へ、バトンが渡ってきました。昨秋から、前ぶれとしてのチラシを見かけるようになり、年が改まってからは、駅構内のPRを見ると、いよいよ力が入ってきた感じがします。
そこで、JR線の各駅をフィールドワークの対象にし、さらに地域の観光案内パンフレット等を集めてみました。
1 | おいでなして | 長野市 | 長野 |
2 | おでやれ | 長野市鬼無里 | |
3 | *ちょっ蔵おいらい館 | 長野市 | |
4 | ※歩いてみましょ | 松本市 | |
5 | 来てくんないね | 上越市直江津 | 新潟 |
6 | *キナーレ | 十日町市 |
1「おいでなして 長野」は、ながの観光コンベンションビューローが関係する催しのポスターの壁紙として、使われています。同ビューローでは、PR上、長野市内を善光寺・松代・飯綱・鬼無里・戸隠の5地域に分け、そのブランド化を進めており、2009年は、「鬼無里イヤー」にあわせ、2「おでやれ 鬼無里」をキャッチコピーにしたとのことです。
なお、長野市内には、江戸時代の商家を展示ギャラリーに利用した3「ちょっ蔵おいらい館」(長野市立博物館付属施設)があります。「ちょっとお出でください」の語呂合わせによる命名です。
また、JR松本駅にある駅スタンプを置いた机には、4「さあ、ずくだして歩いてみましょ」の標語を掲げた地図が無料配布でおかれ、松本平の方言も数語紹介されています。「ましょ」は、敬意を込めた勧誘です。(「ずく」は第5回参照)。
5「直江津の祇園祭にも来てくんないね」は、直江津地区連合青年会作成の案内パンフレットに掲げられています。
6「越後妻有交流館キナーレ」は、温泉付観光施設。十日町の方言で、この場所に来てくださいという意味の「来なされ」と、地域の特産品である着物を着てくださいという意味である「着なされ」とをかけて名づけられたそうです。
取り急ぎ第44回の落穂ひろいをしましたが、まだまだ、見つけられそうな気もします。
今年は、ぜひ信州においでなして!