第150回でご紹介した十日町市(新潟県)の商店街に、また新たな事例が加わりました。
○「ちんころ」とは
米の粉(しん粉)をこねて細工した子犬の人形で、食紅で彩色されています。節季市(1月)や、雪まつり(2月)の際に、縁起物として販売され、古くから地元で親しまれてきたものです。
○商店街のロゴに
駅前通り商店街振興組合は、十日町で世代を超えて愛されてやまない「ちんころ」に着目。平成17年に、まちづくり推進を意図し、「ちんころ」をロゴマークにしています。
今回、ポスターとチラシが用意され、商店街のあちこちで目にすることができます。そのポスターとチラシに、十日町弁をあしらったねらいについて伺ってみました。
●キャッチコピーや呼びかけの文章に十日町弁をお使いになった意図は?
雪まつりなどで、来ていただいた観光客の方々に、内面的な面からもおもてなしをしたいと考えました。方言を通じて、お客様と会話ができて、ますます十日町を好きになってもらえたら嬉しいです。
●市民の方々、観光客の皆さん、それぞれの反応はいかがですか?
観光客の皆さんは、「かわいいキャラクターですね」と言って、チラシを手にしてくださいます。何人かに一人は、方言の使い方をおたずねになる方もいらっしゃいます。意外と多くの地元市民の方が、チラシをもらっていかれるので驚いています。
ポスターやチラシは、年間を通じて目にすることができますが、当の「ちんころ」は、冬の風物詩。ぜひ、その時期に訪れてふれてみたいものですね。