どういう意味?
『大辞林 第三版』には「非常に寒いこと。また,冬のきびしい寒さの時期。 ↔ 極暑 [季語] 冬。」とあります。
もう少し詳しく…
『新明解国語辞典 第六版』には「これ以上の寒さは無いと思われるほど寒いこと。また、その時節。 ↔ 極暑」とあります。『三省堂現代新国語辞典 第三版』には「[文章語]非常に寒いこと。「―と たたかう」[冬][類]厳寒・酷寒[対]極暑」とあります。
いつごろに適したことば?
1月、寒の入り(小寒:2009年は1月5日)以降の、寒さがいよいよ厳しくなってきたころ。
使用例は?
「極寒の候」「極寒の折」「極寒の砌(みぎり)」「極寒の折から」など。
似た表現は?
『三省堂現代新国語辞典 第三版』にあるように、似た表現に厳寒・酷寒などがあり(詳しくは下記)、極寒の右には「酷寒」があるので見ると「耐えがたいほどの(真冬の)きびしい寒さ。 ↔ 酷暑」とあります。ここからわかることは、極寒というのは、気温が低く客観的にみても寒いことであり、酷寒は主観的に寒いと感じれば使われる表現だということです。
ちなみに…
寒さの表現
「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版『大辞林 第三版』で「極寒」をひくと「類語情報」というボタンが出てきます。
ここには「冬」「寒さ」の2種があり、「寒さ」をクリックすると、寒威・寒気(かんき)・寒熱・寒波・寒冷・祁寒・厳寒・酷寒・極寒・寒気(さむけ)・寒さ・峭寒・暑寒といった具合に、さまざまな寒さを表す表現が展開されます。
ウェブ辞書でひくメリット
上の画像を目をこらして見るとわかるように、「極寒」と漢字でひいています。これは読みかたがわからない語をひくときなどに便利です。ひとまずその熟語の読みはわからなくとも、わかる方法(別の読みかたや手書き入力パッドなど)で一文字ずつ検索窓に入力して検索してみると……なんと、意味も読みかたも一気に表示されます。
この場合は「ごくかん」「ごっかん」の二つがあることがわかり、「ごくかん」を見ると「⇒ごっかん(極寒)」となっている(これを「空見出し」と言います)から、汎用性のある読みかたは「ごっかん」だということまでわかります。
これはパソコンを使った辞書ならではの検索術。こんな引き方もできるので、ウェブと紙どちらも使える『大辞林 第三版』はお得です!