[意味]
金融機関に預けられたまま10年以上入出金などの取引がない預金等。
[関連]
睡眠貯金
[同義語]
休眠口座・睡眠預金・睡眠口座
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金融機関に預けたまま放置している預金はありませんか。こうした預金は10年以上たつと「休眠預金」と呼ばれます。金融機関では毎年500億~700億円程度の休眠預金が発生しているといいます。
日本経済新聞で「休眠預金」の出現記事件数が増えたのは2012年のことでした。この眠れる資金を東日本大震災の復興支援などに使えないものかといった議論が始まったのがきっかけです。紆余曲折(うよきょくせつ)を経て休眠預金等活用法が2018年1月に施行。休眠預金は2019年1月に金融機関から預金保険機構に移管され、その一部が公益活動に取り組む民間団体への助成金になりました。日本民間公益活動連携機構(JANPIA)が内閣府の指定活用団体となり各地の資金分配団体を募集、その分配団体が実行団体へ助成し活用されることになります。2020年には新型コロナウイルス対応緊急支援助成事業が始まり、感染拡大で運営難に苦しむNPOなどの活動を支援するため助成枠が拡大されました。
なお休眠預金は本人が請求すれば期間が何年であっても銀行などから引き出すことは可能。ただし、郵政民営化前の「睡眠貯金」は注意が必要で、2007年9月末までに預けた定期や積み立ての郵便貯金は満期から20年2カ月が過ぎると、払い戻しの請求権利が消滅してしまいます。
昨年末、自宅で大掃除をしていたときに机の引き出しから30年以上前の預金通帳が出てきました。都市銀行に勤めていた大学の先輩のお付き合いで開いた口座です。最初に1000円を入金したたけで、その後一度も取引をしていません。その間、合併で銀行名は変わり、支店も統廃合でなくなりました。この1000円が何か社会の役に立つのなら、そのままにしておこうかと思いましたが、休眠預金等活用法の対象は2019年1月以降休眠預金になったもののため、私の預金は対象外。銀行に問い合わせ出金の手続きをしてみることにします。
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新四字熟語の「新」には、「故事が由来ではない」「新聞記事に見られる」「新しい意味を持った」という意味を込めています。