[意味]
急速冷凍した調理済みのコメで、電子レンジなどで加熱し食べるもの。冷凍食品のひとつ。
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家庭用冷凍米飯の販売が伸びています。昨今の新型コロナウイルスの感染拡大により、在宅勤務や外出自粛が増えたことで、自宅で食事をとる動きが広がったのが影響しています。在宅勤務とはいえ3食とも自宅でとなると、調理時間を確保するのはなかなか困難。そんなとき、まとめ買いができ保管にも便利な冷凍食品は、欠かせない存在となるのでしょう。
全国小売店の販売データを集計する日経POS(販売時点情報管理)をもとにした冷凍米飯の販売金額ランキング(2020年4月~2021年3月)では、チャーハンと焼きおにぎりが上位を占めたとの報道がありました。ピラフを含めたこの3種が常に売れ筋のようです。時短ニーズの高まりを受け、皿に移し替えなくてもそのまま食べられるよう包装に工夫を凝らした商品などが増えています。
新聞記事データベース「日経テレコン」で、1990~2020年の日本経済新聞、日経産業新聞、日経MJ(流通新聞)の3紙に「冷凍米飯」が出現した記事件数をグラフにしたところ、1990年代前半と2000年代初めに大きな山ができました。記事を読むと2つの商品がキーワードになって出てきました。
前者は、「焼きおにぎり」の人気が高まった時期に当たります。それまで業務用を手掛けてきた日本水産が1989年9月、一般向け用の焼きおにぎりを発売。これが受験生の夜食やおつまみとしてヒットし、他社が追随するという動きが活発になったのでした。後者は、2000年に始まった「そばめし」ブーム。ニチロ(現マルハニチロ)が1999年に発売したそばめしは、焼きそばとチャーハンを混ぜ合わせた神戸名物。テレビ番組での紹介がきっかけで人気に火が付き、売れ過ぎて生産が需要に追い付かない状況となり、一時販売中止になったことがニュースにもなりました。
さて、2020年代前半。第3の山はグラフに現れてくるのでしょうか。ここ十数年、電子レンジを使わない生活を続けていますが、自宅で過ごす時間が増えたこともあり、そろそろ新しいものを買うべきときなのでしょうか。味付けやパッケージが進化した売れ筋の商品を試してみないと、社会の動きに取り残されるような気になってきます。
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新四字熟語の「新」には、「故事が由来ではない」「新聞記事に見られる」「新しい意味を持った」という意味を込めています。