漢字雑感

第3回 漢字を検索するための情報

筆者:
2015年6月8日

個々の漢字についての基本的な情報は,漢和辞典から得ることができる。『新明解現代漢和辞典』(三省堂 2012)および『角川新字源 改訂版』(角川書店 1968, 1994改訂)によりその一例を示すと、次の通りである。

なお,「漢字番号」は「親字番号」「検字番号」などともいう。一般に使われている漢字辞書のうち、『新大字典』(講談社 1993。全漢字に漢字番号を付す),『大字典』(啓成社1917初版,1931昭和新版,1963七訂新版,1964三版,戦後版は講談社刊。全漢字を各索引で漢字番号により表示),『角川大字源』(角川書店 1992),『角川新字源』(角川書店 1968,1994改訂)などにも、漢字番号が付記されている。漢字番号による漢字検索が可能である。

   
漢字番号
(『新字源』による)
8208 8209   →漢字番号索引
よみ へん
あたり・
→音訓索引
部首・部首内画数 辵 2 辵 15 辵 13 →部首索引
総画数 5 19 17 →総画索引
JISコード 4253 7820 7821  
ユニコード 8FBA 908A 9089  
    異体字 異体字  
    旧字体 別体字  
漢字の種類 常用 教育      
配当学年 4学年      
筆順 略 ※『筆順指導の手びき』(文部省)に準じたもの      
意味・用法  
熟語例 略 ※辺地、辺鄙;一辺、底辺など  
なりたち [形声]「辶(=ゆく)」と,音「臱ベン→ヘン」とから成る。垂直ながけのへりをゆく。(『新明解現代漢和辞典』による)  
『新明解現代漢和辞典』の紙面

筆者プロフィール

岩淵 匡 ( いわぶち・ただす)

国語学者。文学博士。元早稲田大学大学院教授。全国大学国語国文学会理事、文化審議会国語分科会委員などを務める。『日本語文法』(白帝社)、『日本語文法用語辞典』(三省堂)、『日本語学辞典』(おうふう)、『醒睡笑 静嘉堂文庫蔵 本文編』『醒睡笑 静嘉堂文庫蔵 索引編』(ともに笠間書院)など。

編集部から

辞典によって部首が違うのはなぜ? なりたちっていくつもあるの? 編集部にも漢字について日々多くのお問い合わせが寄せられます。
この連載では、漢字についての様々なことを専門家である岩淵匡先生が書き留めていきます。
読めばきっと、正しいか正しくないかという軸ではなく、漢字の接し方・考え方の軸が身につくはずです。
毎月第2月曜日の掲載を予定しております。