サクランボなどの果物はもちろん、お米(どまんなか)にお蕎麦、おいしい食べ物が豊富な山形県ですが、ネーミングに方言をあしらった楽しい商品を見つけました。
その名も「オランダせんべい」(酒田米菓・酒田市)。庄内産うるち米・植物油脂・食塩のみによる、さっぱりとした味わいのうす焼きせんべいです。
命名の由来については、同社のHPで次のように説明されています。
- 発売当初の昭和37年は、おせんべいと言えば、お醤油味が一般的で、サラダ味は欧風せんべいのイメージが強かった。
- 最上川の流れる庄内平野の田園風景が、オランダの国と似ている。
- 庄内地方の方言で、「私たち」のことを「おらだ」と言うことから、「私たちの米で作った私たちのせんべい」→「おらだのせんべい」→「オランダせんべい」と言い換えた。
つまり、欧風・オランダのイメージと方言とをかけた名づけなのでした。
山形県の方にとっては、なじみやすい語形変化のようで、同県長井市の三浦範靖さん(会社役員)も、自らの創作物語を「オランダ語」(←「おらだの語」)と称してつづっていらっしゃるとの由。
山形県内には、まだまだ類例がありそうですね。