新潟市出身の書家・五十田順子さんと、同市出身の墨絵画家・勝又潔さんによって、新潟弁カレンダー「なじらね にいがた弁」[=どうでしょう 新潟弁]が作られました。
「おばさ あかぶてるて」[=姉さんが赤ちゃんをおんぶしているよ]
「すっげ いっぺらあ」[=すごく たくさんある]
「あんべどうらね」[=具合はいかがですか]
「だあすけ そうらて」[=だからそうなんです]
など、31の表現が筆文字とイラストで構成されています。つまり、月を問わずに使える日めくり式のカレンダーです。(後表紙に、共通語訳の一覧がついています。[ ]内は、その訳文です。)
長野県の女子大学で、新潟出身の学生に見せたところ、県西部の上越市出身の学生は、わかる表現は「いっぺ」「あんべ」など、2割ぐらいで、そもそも「なじらね」がわからないということでした。
新潟市出身の学生は、さすがに7割ほどは使うということでしたが、それでもすべて理解するというわけには、いきませんでした。ともに3世代同居の家庭に育ち、地元の方言には比較的なじみのある層ですが、南北に長い新潟県内の方言差と、世代差とが反映していると思われます。
発行元の第一印刷所(新潟市中央区)では、
新潟弁のおもしろさが1年中楽しめる。土産品として新潟をアピールする際に使ってほしい。
とコメントされていますが、地元・新潟県内の家庭でも、教材になると言えそうです。