どういう意味?
『大辞林 第三版』には「①〔「ちゅうじゅう」とも〕陰暦8月15日の称。月見をする。「―の名月」②「ちゅうしゅう(仲秋)」に同じ。「真金葉は深き秋の紅葉の如し、虎魄葉は─黄葉の如し / 栄花 音楽」」とあります。
もう少し詳しく…
「仲秋」(バックナンバー9/12)でも触れましたが、「中秋」には『大辞林』にある通り陰暦8月と陰暦8月15日をさします。「仲秋」は陰暦8月をさしますが、陰暦8月15日だけをさすことはありません。
いつごろのことを言うの?
2007年は今日9月25日です。来年は9月14日が旧暦8月15日になります。
ちなみに…
『全訳漢辞海 第二版』で「中」と「仲」とをひいてみると、「仲」のほうには「[日本語用法]なか。人と人との間柄。古くは「中」と書いた」とあります。
この[日本語用法]とは何かというと、『漢辞海』の「本辞典のねらいと特色」(p.5)に以下のようにあります。
漢字が日本に導入されてから、長い歴史とともに独自の意味用法が定着してきており、日本人の言語生活には不可欠の要素となっている。そこでこれを[日本語用法]として、古代漢語の語義とは明確に区分して記述した。一方、漢文理解の観点からいえば、むしろこうした日本語用法的な意味を頭の中から追い払ってこそ、正確な漢文解釈ができることをも意味する。
その字の日本語としての役割を十分理解することで、漢文を読む際にも役立つ。学習用にはもちろんのことですが、スピーチに使う漢詩の意味を確かめたいときなどにも最適な辞書です。