今週のことわざ

衣食(いしょく)(た)りて礼節(れいせつ)を知(し)

2007年9月25日

出典

管子(かんし)・牧民(ぼくみん)

意味

生活にゆとりができてこそ、礼儀や節度をわきまえるようになる。政治の要(かなめ)は国民のゆとりある生活にあるというたとえ。「衣食」は、衣服と食物の意味。「礼節」は、礼儀作法また礼儀と節度。

原文

倉廩実則知礼節、衣食足則知栄辱
〔倉廩(そうりん)(み)つれば則(すなわ)ち礼節を知り、衣食足れば則ち栄辱を知る。〕

訳文

人民は米倉に穀物がいっぱい詰まっていれば、道徳心をもち礼儀と節操を知るようになり、衣服や食物が満ち足りてこそ、名誉と恥辱の違いを心得るようになる。

類句

◆衣食足りて栄辱を知る。◆倉廩実ちて礼節を知る。

出典略解

管子

【書名】春秋時代の思想家管仲(かんちゅう)の言行を記したもの。管仲は斉(さい)の桓公(かんこう)に仕えた宰相で、法家(ほうか)の信賞必罰によって斉を強国に導いた。この書は、その大部分が管仲以後から漢初に至るまでの間に、後人によって書き加えられたものとされる。二十四巻。

筆者プロフィール

三省堂辞書編集部