CDの内容
「おまんた えますぐ使える えっちょまえの上越弁」と題するCD(2枚組)が作られました。
子どものころから慣れ親しんできた上越市高田地区の言葉が、だんだん使われなくなっていくことに寂しさを感じていた有沢栄一さんの企画によるもので、次のような構成になっています。
上越弁 高田言葉 その壱 やわやわ生活篇
1.朝 今日も始まる幸せな一日
2.兄弟姉妹の呼び方
3.生きいきした動詞
4.これであなたも聞き上手 高田言葉の簡単な挨拶
5.酒場にて 「おまん、きないや」
6.「そ」だけで成り立つ相槌
7.酒場にて 「どっさんがん飲んだ」
8.あくたもくた(罵詈雑言) その1
9.酒場にて 「ああえっぱい食った」
10. えちゃぽんさげた!
上越弁 高田言葉 その弐 高田の四季篇
1.お正月
2.運動会 血だらまっか
3.生きいきした動作表現
4.高田言葉訳 吾輩は猫である
5.あくたもくた(罵詈雑言) その2
6.朝市
7.「なぐるぞ、蹴るぞ、くすぐるぞ」高田言葉 喧嘩の仲裁 兄貴の花道
8.高田ならではのオノマトペ
9.高田言葉訳 日本国憲法前文 後段より
10. 春夏秋冬 高田の四季
11. えちゃぽんさげた!
子どもの教育に役立ててもらおうとの思いも込められているためか、ナレーションは、落ち着いた声で、語学講座のようにプログラムを進めていきます。
それぞれ、40分ほどの内容ですが、
「おまんた」[=「あなた」の敬称]
「ばらこくたい」[=めちゃくちゃ]
「じょんのびする」[=のんびりする]
など、高田言葉特有の語が取り上げられる一方、
「えますぐ」[=いますぐ]
「えっちょまえ」[=いっちょうまえ・一人前]
のような、「い」と「え」の交替についても織り込まれ、CDならではの生き生きとした会話が展開されています。
また、高田言葉訳の「吾輩は猫である」や「日本国憲法 前文」もあり、方言で語られると、深みや説得力が増すようにも感じられます。