東京在住の新潟県糸魚川市出身の方々で組織する「東京おまんた会」が、2007年から「東京糸魚川会」となりました。その会誌名も、『東京おまんた会々誌』から『東京糸魚川会々誌』へと衣替えされました。
名称変更の理由として、「おまんた」があまり使われない、歌手・三波春男さん(長岡市出身)の「おまんた囃子」も若い世代は知らない、などが挙げられています(会誌31号)。
とはいえ、地元では、「ふれあい夕市 おまんた市」(糸魚川駅前・毎週木曜)をはじめ、夏祭り「糸魚川おまんた祭り」等で、「おまんた」が愛用されています。
さらに、この一品です。「銘菓 糸魚川 おまんた」(御菓子司 三好屋(糸魚川市寺町)製造)
糸魚川地方の方言「おまんた」にたくした銘菓
マロやかな味とソフトな舌ざわり
と菓子折に添えられた解説用紙にあるとおりの味で、観光土産としてはもちろん、地元の方にもたいへん好まれているお菓子だそうです。
方言の解説が後になりましたが、「おまんた」は、「おまん[=あなた]」の複数形で、あなたがたを意味します。ともに、敬意と親愛がこめられた表現です。
新潟弁ノンネイティブの者にも、なんとも言えない温かな雰囲気を感じさせる「おまんた」。いつまでも大切にしてほしいですね。