アメリカ英語とカナダ英語の違いについての発表がありました。その一語についてグーグルインサイトGoogle insightsで世界地図を作ってみました【図】。発表のとおり、アメリカでは“candy bar”が多く、カナダでは“chocolate bar”が多いのですが、実は世界的な差で、アメリカ英語とイギリス英語の違いだと分かりました。
また画面左上の折れ線グラフで近年の使われ方を見ると、“candy bar”が減って、二つの言い方の線が近づいています。ただし将来予測としては“chocolate bar” が衰えるように読み取れます。
グーグルマップでも世界地図を作りました。店の写真で、店名に活用されていることが分かります。グーグルストリートビューに飛ぶと、町並みも見えます。また“Candy bar girls”というイギリスの女性タレントグループが最近売り出したようです。アメリカ英語的な言い方を活用したわけです。
ただ用心が必要です。インターネットで画像を検索すると、実物が違います。“chocolate bar” では、板チョコの写真が出ます。一方“candy bar” では、キャンディーが出ます。
インターネットを上手に使うと、世界の方言差が分かります。グーグルインサイトの説明は、以下にあります。
//www.google.com/insights/search/
グーグルインサイトの活用例は第162回、グーグルマップの使い方は第127回に出ています。また以下の論文もあります。井上史雄「Google言語地理学入門 Introduction to Google Linguistic Geography」『明海日本語16』(リンク先はPDF)