飯田弁の方言ステッカーを貼った車が、飯田市内を走っているとのウワサを聞きつけたので、現地に確かめに行ってきました。
■すべては、このステッカーから始まった
開発者の麦島実さん(京美堂人形センター)によると、ラガーマンの後輩が遊び心いっぱいに作ったステッカーが発端。飯田弁でシャレをきかせたステッカー(①)と、ラガーマン(②)の2種を仲間うちで楽しんでいたところ、当人の予想を超えて、②よりも①が大反響。地元FM局を中心に、出所探査が始まり、おもちゃ部門の店舗の改装にあわせて、一般販売に至ったとの由。
■地域で愛される飯田弁を生かして
ふだんの自然な言葉遣いがウケて、赤ちゃんから大きくなった幼児・児童を乗せる親御さんや、さらには、お孫さんを乗せるおじいちゃん・おばあちゃん層からもリクエストが殺到。ステッカーの種類は増え、ついに英語を交えたものも、登場することに。
■夢は、信州弁で訴える交通安全
ステッカーに添えられたメッセージのうち、キーワードとなる単語の意味は、
「かんな」[=堪忍してね。ごめんなさい。]
「らんごく」[=乱暴]
となります。
「らんごく」は、若い世代の人を中心に「乱雑なさま」の意味で使いますが、もともとは、「乱暴」の意味で使っていましたと語る麦島さん。飯田弁の伝統をこうした形でも伝えたいとのこと。
今後の展開として、飯田弁だけでなく、長野県内の方言にも目を向け、地域の方言で交通安全を呼びかけていきたいと、熱い抱負をお持ちです。