知り合いの方からのお土産の包装紙【写真1】を見て、ドッキリ・ワクワク。
包みの中身は、讃岐天ぷら。製造・販売元(讃岐天ぷら うえ松)のホームページには、次のような紹介文が掲げられています。
一般的には、魚のすり身を油で揚げたものを「さつま揚げ」と呼んでいますが、讃岐では甘さを抑えて、魚本来の味を素直にいかした上質のすり身の揚げたものを「讃岐天ぷら」といいます。
ふつうのすり身の揚げものとは、一線を画すというところに、その名乗りの意味があるという訳ですね。
と、予備知識をふまえたところで、包装紙作製の背景について、伺ってみました。
*
●包装紙に香川県方言をあしらったねらいはどんなところにありますか?
弊社で製造している商品が讃岐にしかなく、創業以来変わらぬ味を守ってきたからです。お客様に香川県出身の方が多く、商品が届いた時に、包装紙を見て、読んで、ご自分の故郷を懐かしんでいただきたいからです。
●方言はどのようにして選ばれたのですか?
従業員や祖父母に、昔から使っている讃岐弁をピックアップしてもらい、その中から、今も香川の人が普通に使っている言葉を選びました。
●お客さんの反応はいかがですか?
「包装紙だけください」とか、「包装紙を大切に家に貼ってある」とか、おっしゃってくださるお客様が増えました。地元のリビング新聞やマスコミなどでも取り上げていただきました。
(専務取締役・植松 繁氏談)
*
ふるさとの産物に対する思いのこもった品物であることを知っていただくと、また一味違うような気がしてきます。