今回は日本を離れて、世界的な言語差・方言差について考えましょう。コインランドリーについてです。旅先のコインランドリー探しは大変で、インターネットで「コインランドリーの探し方」を検索すると、国内・海外の苦労話が見つかります。海外で探そうとしたら、その国の言い方を知らないとたどりつけません。英語版ウィキペディアwikipediaではSelf-service laundryという項目でまとめて説明してあります。アメリカ・カナダ・オーストラリアではlaundromatで、イギリスではlaunderetteと書いてありますが、そう単純ではありません。
これはグーグルマップGoogle mapsで検索して(第127、132、137回)、画面を世界全体にすると分かります。【図1】によるとlaundromatはアメリカだけでなく、ほぼ全世界に分布しています。
(図はクリックで拡大)
でもふつうの人は近くの店を探すでしょう。グーグルマップGoogle mapsで都市名を入れてイギリス英語launderetteか アメリカ英語laundromatで検索すると、店の場所が出て来ます。シンガポールのlaundromatの地図を【図2】に示します。イギリス英語のlaunderetteでもほぼ同じくらいの店が出ます。なおシンガポールで見つけた店の機械にはLaundromatと書いてありましたが、商品名なのです。
グーグルマップGoogle mapsによると、コインランドリー coin laundryは日本以外にアメリカ・カナダでも使われていますが、世界全体に通じるわけではありません。
英語圏以外でコインランドリーを探すときにはどうしたらいいでしょう。
第277回 コインランドリーの探し方(2) へ続く ››