どういう意味?
『大辞林 第三版』には「二十四節気の一。太陽の黄経が210度に達した時をいい、現行の太陽暦で10月23、24日頃にあたる。朝夕の気温が下がり、霜の降り始める頃。九月中気。」とあります。
もう少し詳しく…
これまで「白露」(バックナンバー9/7)、「秋分」(バックナンバー9/22)、「寒露」(バックナンバー10/8)と二十四節気について書いてきましたが、「露」の次に来るのは「霜」。そしてもうしばらくすると「雪」。
気象庁のウェブサイトなどで調べると、例年10月下旬頃に北海道や東北で初霜がみられるようです。それがちょうどこの「霜降」の時期です(二十四節気は中国のある地域の気候に合わせて考えられたため、日本の気候とは若干ずれます。詳しくは下記「二十四節気とは…」をご覧ください)。
いつごろに適したことば?
今年は本日10月24日が「霜降」です。また「立冬」(今年は11月8日)までの間についてもいいます。
使用例は?
「霜降の候」「霜降の砌(みぎり)」など
似た表現は?
「初霜の候…」という表現もあります。各地で霜が降りるようになったころ、11月ごろに使う表現です。
ちなみに…
霜降月
「霜(しも)降(ふ)り月」というと陰暦11月の別称です。「霜月」ともいいます。
「霜降」の読みかた
『新明解国語辞典 第六版』には表音式の表記も示されています。「霜降」をひいたときに「そうこう」の「う」の右にそれぞれ「オ」と書かれています。これは実際の発音は「ソオコオ」であることを表します。
二十四節気とは…
二十四節気は二十四気(にじゅうしき)ともいい、『新明解国語辞典 第六版』に「黄経〔=太陽の黄道上の位置〕によって、一年を二十四〔=各十五日〕に区分した、中国伝来の陰暦の季節区分。二十四節。二十四節気。節気。」とあるように、古く中国から日本に入ったものです。中国の黄河流域の気候に合わせた言葉であるため、日本の気候とは若干ずれますが、立春・立秋・春分・秋分・冬至・夏至など、日本の風習のなかによく取り入れられています。