出典
論語(ろんご)・学而(がくじ)
意味
何度も自分の行為を反省する。「三」は、しばしば、何度もの意。
原文
曾子曰、吾日三省吾身、為人謀而不忠乎。与朋友而交不信乎、伝不習乎。
〔曾子(そうし)曰(いわ)く、吾(われ)日に吾(わ)が身を三省す、人の為(ため)に謀りて忠ならざるか。朋友(ほうゆう)と交わりて信ならざるか、習わざるを伝えしか、と。〕
訳文
曾子が言った。「わたしは毎日何度も自分の行動を反省する。他人の相談にのってやった際、真心をこめて接したかどうか。先生から習ったことで、十分納得していないことを受け売りで教えたりはしなかったか。」
出典略解
論語
【書名】孔子(こうし)と、その弟子たちの言行録。孔子の弟子たちが師の言行などを記録したもので、原形は前五世紀の後半には存在したといわれる。仁や孝、君子のあり方などを二十編にまとめ、儒教の経典(けいてん)中もっとも重視され、「四書(ししょ)」の一つとなる。
補注
出版社三省堂の社名の由来である。