【時候のあいさつ】極寒

2009年 1月 9日 金曜日 筆者: ogm

不定期掲載「時候のあいさつ」、久しぶりに更新です。
この「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。

ごっ かん 【極寒】

どういう意味?

『大辞林 第三版』には「非常に寒いこと。また,冬のきびしい寒さの時期。 ↔ 極暑 [季語] 冬。」とあります。

もう少し詳しく…

『新明解国語辞典 第六版』には「これ以上の寒さは無いと思われるほど寒いこと。また、その時節。 ↔ 極暑」とあります。『三省堂現代新国語辞典 第三版』には「[文章語]非常に寒いこと。「―と たたかう」[冬][類]厳寒・酷寒[対]極暑」とあります。

いつごろに適したことば?

1月、寒の入り(小寒:2009年は1月5日)以降の、寒さがいよいよ厳しくなってきたころ。

使用例は?

「極寒の候」「極寒の折」「極寒の砌(みぎり)」「極寒の折から」など。

似た表現は?

『三省堂現代新国語辞典 第三版』にあるように、似た表現に厳寒・酷寒などがあり(詳しくは下記)、極寒の右には「酷寒」があるので見ると「耐えがたいほどの(真冬の)きびしい寒さ。 ↔ 酷暑」とあります。ここからわかることは、極寒というのは、気温が低く客観的にみても寒いことであり、酷寒は主観的に寒いと感じれば使われる表現だということです。

ちなみに…

寒さの表現

「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版『大辞林 第三版』で「極寒」をひくと「類語情報」というボタンが出てきます。
デュアル大辞林類語情報
ここには「冬」「寒さ」の2種があり、「寒さ」をクリックすると、寒威・寒気(かんき)・寒熱・寒波・寒冷・祁寒・厳寒・酷寒・極寒・寒気(さむけ)・寒さ・峭寒・暑寒といった具合に、さまざまな寒さを表す表現が展開されます。

ウェブ辞書でひくメリット

上の画像を目をこらして見るとわかるように、「極寒」と漢字でひいています。これは読みかたがわからない語をひくときなどに便利です。ひとまずその熟語の読みはわからなくとも、わかる方法(別の読みかたや手書き入力パッドなど)で一文字ずつ検索窓に入力して検索してみると……なんと、意味も読みかたも一気に表示されます。
この場合は「ごくかん」「ごっかん」の二つがあることがわかり、「ごくかん」を見ると「⇒ごっかん(極寒)」となっている(これを「空見出し」と言います)から、汎用性のある読みかたは「ごっかん」だということまでわかります。
これはパソコンを使った辞書ならではの検索術。こんな引き方もできるので、ウェブと紙どちらも使える『大辞林 第三版』はお得です!

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【時候のあいさつ】寒中

2008年 1月 8日 火曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。

かん ちゅう 【寒中】

どういう意味?

『大辞林 第三版』には「〔古くは「かんぢゅう」とも〕小寒の初めから大寒の終わるまでの間。また、寒さが厳しい期間。寒の内。「 ─ 水泳」」とあります。

もう少し詳しく…

「向寒」(バックナンバー12/11)にも書きましたが、「小寒」を「寒の入り」といい、「小寒」から「節分」までの間のことを「寒中」といいます。

いつごろに適したことば?

「小寒」は2008年1月6日でした。「節分」は2月3日ですので、それまでの間です。

使用例は?

「寒中の候」「寒中の折」「寒中の砌(みぎり)」など
手紙文ならば結びのことばとして「寒中の折 くれぐれもご自愛くださいませ」のように使うこともできます。

ちなみに…

寒中見舞い

寒冷地に住む方への安否を見舞うあいさつ状が「寒中見舞い」です。
年賀状の返礼が遅くなってしまった場合や、喪中に年賀状をいただいた場合にも、この時期に手紙などを出して寒中見舞いとすることもあります。

寒中に

「寒中」と頭に付く語はそれほど多くありませんが、「寒」と付いて寒中におこなう行事や、寒中に見られるものをあらわす語はたくさんあります。「寒稽古」や「寒垢離(かんごり)」(寒中、冷水を浴びながら神仏に祈願すること。また、修験者などが寒中に白装束で町を回り、家々に用意された桶の水を浴びて歩く行やその行者をいう。寒行。[季語]冬。「 ─ をとる」)、「寒梅」や「寒鰤」など。
「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版『大辞林 第三版』で検索文字を「寒/かん」として検索すると(*)「寒」と付いて「かん…」と読む語が表示されます。それを見ることで、寒中の行事や風景が浮かんできます。
(*)「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版を使用するには対象辞書(ここでは『大辞林 第三版』)を御購入の上、登録手続きが必要です。

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【時候のあいさつ】向寒

2007年 12月 11日 火曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。

こう かん 【向寒】

どういう意味?

『大辞林 第三版』には「寒(かん)の時期に向かうこと。日増しに寒くなること。手紙文で、時候の挨拶(あいさつ)に用いる。⇔向暑「 ─ の候」」とあります。

もう少し詳しく…

「寒」は寒さが一番厳しい時期のこと。「小寒」を「寒の入り」といい、「小寒」から「節分」までが「寒」となります。その時期に向かってどんどん寒くなっていく状態を「向寒」といいます。

いつごろに適したことば?

今度の「小寒」は2008年1月6日ですのでそれまでの間です。

使用例は?

「向寒の候」「向寒の折」「向寒の砌(みぎり)」「向寒の折から」など

似た表現は?

『すぐに役立つ日本語活用ブック』には「日増しに寒さに向かう毎日となりました」という例も載っています。

ちなみに…

手紙文ならば結びのことばとして「向寒の折 くれぐれもご自愛くださいませ」のように使うこともできます。

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【時候のあいさつ】仲冬

2007年 12月 9日 日曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。明日から「仲冬」。

ちゅう とう 【仲冬】

どういう意味?

『大辞林 第三版』では「冬三か月の中の月。陰暦11月の異名。」とあります。

もう少し詳しく…

「仲秋」(バックナンバー9/12)でも、またほかのものでも書いたように「孟(初)」「仲」「季(晩)」を春夏秋冬につけるとき、「仲」は真ん中をあらわします。仲冬は冬の真ん中。陰暦11月を表します。

いつごろに適したことば?

12月10日から1月7日が陰暦11月にあたります。明日から「仲冬」を使えます。

使用例は?

「仲冬の候」「仲冬の砌(みぎり)」など

似た表現は?

「仲の冬」とそのまま書いて陰暦11月のことを表すこともありますが、時候のあいさつにはあまり使われません。

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【時候のあいさつ】小春日和

2007年 11月 15日 木曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。

こはる びより 【小春日和】

どういう意味?

『大辞林 第三版』には「小春の頃の穏やかな気候。日本付近が移動性高気圧におおわれたような気圧配置のときに現れる。小春日。[季語]冬。《玉の如き―を授かりし / 松本たかし 》」とあります。

もう少し詳しく…

「小春」については「初冬」(バックナンバー11/9)に少し触れましたが、陰暦十月を表します。そのころ(今年は11月10日が陰暦10月1日にあたります)のぽかぽかした陽気を「小春日和」と言います。

いつごろに適したことば?

11~12月に適しています。

使用例は?

「小春日和の候」「小春日和の穏やかなお天気が続いております」「小春日和のうららかな日が続いております」など

ちなみに…

「ぽかぽかした陽気」という意味が先行したのか、「春」と付くからか、2月ごろに使われることもありますが、本来は「小春」が陰暦十月を指すことから来ていることばなので、2月にはふさわしくありません。

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【時候のあいさつ】初冬

2007年 11月 9日 金曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。明日は11月10日。陰暦では10月1日にあたります。

しょ とう 【初冬】

どういう意味?

『大辞林 第三版』には「①冬のはじめ。はつふゆ。[季語]冬。「 ─ を思わせる寒さ」②陰暦10月の異名。孟冬。」とあります。

もう少し詳しく…

「初秋」(バックナンバー8/24)「仲秋」(バックナンバー9/12)「暮秋」(バックナンバー10/10)にもあるように、陰暦では春夏秋冬それぞれに「初~」「仲~」「晩~」とつけると月の表示となり、『大辞林』のような記述となります。「初」がつく月はその字の通り季節のはじめをあらわします。
「孟」も「初」と同様で、『全訳漢辞海 第二版』によると「四季で、それぞれの三か月のうち最初であるさま。《孟・仲・季の順》「孟春(=正月)・仲春(=二月)・季春(=三月)」「孟夏(=四月)」「孟秋(=七月)」「孟冬(=十月)」」とあります。

いつごろに適したことば?

今年は11月10日が陰暦10月1日にあたります。そのころから、12月上旬までに適しています。

使用例は?

「初冬の候」「初冬の砌(みぎり)」など

似た表現は?

「小春の候」「孟冬の候」などの「小春」「孟冬」は陰暦十月を表しますので、同様の使い方ができます。

ちなみに…

陰暦十月の異名

『三省堂WebDictionary』(*)は全文検索が可能です。「暮秋」(バックナンバー10/10)でやったように、陰暦10月の呼び名を調べてみると、「神無月」「小春(こはる・しょうしゅん)」「小六月」「時雨月」「初霜月」「陽月」が出てきます。
(*)『三省堂WebDictionary』は年額¥3,150(半年なら¥1,575)で見出し語総数170万語、17タイトルのWeb辞書検索サービスをご利用いただけるサービスです。9月末に待望のリニューアルを果たし、より利便性の高いサービスとなりました。『三省堂WebDictionary』では複数の辞書を同時にひくことができ、また、『スーパー大辞林3.0』『グランドコンサイス英和』『グランドコンサイス和英』の3タイトルについては、随時更新を行っているため、最新の情報を得ることができます。まずは『デイリーコンサイス国語辞典 第3版』『デイリーコンサイス英和辞典 第6版』『デイリーコンサイス和英辞典 第5版』が検索できる無料版をお試しください。

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【時候のあいさつ】夜寒

2007年 11月 6日 火曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。

よ さむ 【夜寒】

どういう意味?

『大辞林 第三版』には「夜の寒さ。特に、秋の終わり頃、夜になって寒さを強く感じること。[季語]秋。《あはれ子の ─ の床の引けば寄る / 中村汀女 》」とあります。

もう少し詳しく…

『ホトトギス新歳時記 改訂版』には「秋、とくに晩秋、夜分になって寒さを感じることをいう。手足の先、首すじ、膝がしらのあたりが冷たく、火の気が恋しくなってくる。人などを送りに戸外に出てふと夜寒を感じることも多い」とあり、せまる冬を思う様子が目に浮かびます。

いつごろに適したことば?

10~11月ごろ。

使用例は?

「夜寒の候」「夜寒の折」「夜寒の砌(みぎり)」「夜寒の折から」など。『すぐに役立つ日本語活用ブック』には「夜寒が身にしみる季節となりました」という表現も載っています。

似た表現は?

「~寒」となるものには、「朝寒」「うそ寒」「肌寒」「漫ろ寒」など、秋の寒さを言う表現がたくさんあります。「朝夕一際冷え込むころ…」などの表現も同じころに使えます。

ちなみに…

寒い字

「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版『大辞林 第三版』で「夜寒」をひくと「類語情報」というボタンが出てきます。そこをクリックしたとき並ぶ語をよく見てみると「冫」「氵」が含まれた漢字が使われています(「寒」の下にある点二つももとは「冫」です)。
「氵」が水や川、液体などを表すのはご存じだと思いますが、では「冫」は??
『全訳漢辞海 第二版』で「冫」の部をひいてみると、「「冫」は「水が凍る」意で、気候の寒さにかかわることを表す」とあります。
さらにちなみに。「凄」という字はもともとは「さむい」という意味だったのが、「すさまじい。すごい。「すさまじ(=寒々としている。興ざめだ)」が、中世末期ころには程度がはなはだしい、ひどい、の意を表すようになり、同じ意味の「すごい」の表記にも用いられるようになった。「すごい」は現代ではすばらしい、の意にも用いられる」と書いてあるように、日本では意味範囲が拡大されて使われている字です。『漢辞海』にはこのように日本語だけの用法もしっかり記してあります。

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【時候のあいさつ】錦秋

2007年 10月 27日 土曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。

きん しゅう 【錦秋】

どういう意味?

kinshu.jpg『大辞林 第三版』では「紅葉が錦(にしき)のように色鮮やかな秋。「 ─ の候」 」とあります。

もう少し詳しく…

「錦」を『大辞林』でひいてみると「①種々の色糸を用いて華麗な模様を織り出した織物の総称。」とあり、「②色や模様の美しいもの。「紅葉の ─ 」「みわたせば柳桜をこきまぜて宮こぞ春の ─ なりける /古今 春上 」」とあります。

いつごろに適したことば?

10~11月ごろに使われます。野山が色づいたころに適していますが、関東地方は気象庁のウェブサイト内「紅葉の見ごろ予想」などを参照するといいかもしれません。

使用例は?

「錦秋の候」「錦秋の砌(みぎり)」など

似た表現は?

「紅葉」も似た使い方ができます。「紅葉の候」「紅葉の砌(みぎり)」など。

ちなみに…

紅葉といえば…

「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版『大辞林 第三版』で「紅葉」を検索すると(*)、語釈の後に[類語情報]というボタンが表示されます。それをクリックすと、「銀杏黄葉(いちょうもみじ)」「薄紅葉(うすもみじ)」「草の錦(くさのにしき)」……とあります。


【時候のあいさつ】霜降

2007年 10月 24日 水曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。今日10月24日は「霜降」です。

そう こう 【霜降】

どういう意味?

『大辞林 第三版』には「二十四節気の一。太陽の黄経が210度に達した時をいい、現行の太陽暦で10月23、24日頃にあたる。朝夕の気温が下がり、霜の降り始める頃。九月中気。」とあります。

もう少し詳しく…

これまで「白露」(バックナンバー9/7)「秋分」(バックナンバー9/22)「寒露」(バックナンバー10/8)と二十四節気について書いてきましたが、「露」の次に来るのは「霜」。そしてもうしばらくすると「雪」。
気象庁のウェブサイトなどで調べると、例年10月下旬頃に北海道や東北で初霜がみられるようです。それがちょうどこの「霜降」の時期です(二十四節気は中国のある地域の気候に合わせて考えられたため、日本の気候とは若干ずれます。詳しくは下記「二十四節気とは…」をご覧ください)。

いつごろに適したことば?

今年は本日10月24日が「霜降」です。また「立冬」(今年は11月8日)までの間についてもいいます。

使用例は?

「霜降の候」「霜降の砌(みぎり)」など

似た表現は?

「初霜の候…」という表現もあります。各地で霜が降りるようになったころ、11月ごろに使う表現です。

ちなみに…

霜降月

「霜(しも)(ふ)り月」というと陰暦11月の別称です。「霜月」ともいいます。

「霜降」の読みかた

『新明解国語辞典 第六版』には表音式の表記も示されています。「霜降」をひいたときに「そうこう」の「う」の右にそれぞれ「オ」と書かれています。これは実際の発音は「ソオコオ」であることを表します。

二十四節気とは…

二十四節気は二十四気(にじゅうしき)ともいい、『新明解国語辞典 第六版』に「黄経〔=太陽の黄道上の位置〕によって、一年を二十四〔=各十五日〕に区分した、中国伝来の陰暦の季節区分。二十四節。二十四節気。節気。」とあるように、古く中国から日本に入ったものです。中国の黄河流域の気候に合わせた言葉であるため、日本の気候とは若干ずれますが、立春・立秋・春分・秋分・冬至・夏至など、日本の風習のなかによく取り入れられています。

バックナンバーは…

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【時候のあいさつ】菊花

2007年 10月 18日 木曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。明日10月19日は陰暦9月9日にあたります。

きく か 【菊花】

どういう意味?

『大辞林 第三版』で「菊花」をひくと、「〔「きっか」とも〕①菊の花。②菊の花の文様。③六種(むくさ)の薫物(たきもの)の一。菊の香に模したもので、丁子香(ちょうじこう)・沈香(じんこう)・麝香(じゃこう)などを練り合わせる。秋の薫物。」とあります。

もう少し詳しく…

子項目としていくつか並びますが、そのうち「菊花酒」「菊花の宴(菊の宴)」「菊花の杯(菊の杯)」「菊花の酒(菊酒、菊の酒)」は「重陽」の節句に関係するものです。すでに9月9日のこの項で「重陽」についてふれましたが、この日に菊のお酒を飲むと不老長寿と言われています。
また、秋の季語に「あたためざけ」というのがありますが、『大辞林』でこれを調べると「燗(かん)をして温めた酒。また、身を温めるために飲む酒。古く、陰暦九月九日を境とし、この日以降は式事の酒を温めて用い、また、この日温めた酒を飲むと病気にならないという言い伝えがあった。ぬくめざけ。[季語]秋。」と載っています。
とにかく、陰暦9月9日には「あたためざけ」や「菊酒」を飲むと病にならず長生きできるようです。

いつごろに適したことば?

時候のあいさつとしては10月~11月に使われることが多いようです。

使用例は?

「菊花の候」「菊花の砌(みぎり)」など

ちなみに…

陰暦、旧暦、新暦、太陰暦、太陽暦…

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