【今週のことわざ】隴を得て蜀を望む

2008年 9月 15日 月曜日 筆者: yama

今週のことわざは「隴を得て蜀を望む」です。

(ろう)を得(え)て蜀(しょく)を望(のぞ)

出典

後漢書(ごかんじょ)・岑彭(しんぽう)

意味

一つのものに満足しないで、さらにより以上のものを求め望むこと。欲にはきりがないこと。満足を知らないことをいう。「隴(ろう)」は、隴西(ろうせい)で、今の甘粛(かんしゅく)省にある。「蜀(しょく)」は、今の四川(しせん)省。


【今週のことわざ】洛陽の紙価を貴む

2008年 9月 8日 月曜日 筆者: yama

今週のことわざは「洛陽の紙価を貴む」です。

洛陽(らくよう)の紙価(しか)を貴(たか)

出典

晋書(しんじょ)・左思(さし)

意味

出版した本がよく売れること。「洛陽(らくよう)」は、晋(しん)の都で、今の河南(かなん)省洛陽市。「紙価」は、紙の値段。原文には「価」の字はない。「貴」は、値段が高くなること。評判の作品はみな争って筆写したので、紙の値段が高騰したということ。紙は、晋のころは、まだ貴重品だったことを思うと、この句の意味がいっそう深く理解できよう。


【今週のことわざ】孟母三遷

2008年 9月 1日 月曜日 筆者: yama

今週のことわざは「孟母三遷」です。

孟母(もうぼ)三遷(さんせん)

出典

列女伝(れつじょでん)・母儀(ぼぎ)・鄒(すうノ)孟軻(もうかノ)(はは)

意味

幼児の教育には環境がたいせつであるという教え。孟子(もうし)の母が、孟子を教育するのに、最適の環境を選んで三たび住居を移したという故事に基づく。


【今週のことわざ】矛盾

2008年 8月 25日 月曜日 筆者: yama

今週のことわざは「矛盾」です。

矛盾(むじゅん)

出典

韓非子(かんぴし)・難(なん)

意味

前後のつじつまが合わないこと。両立しないこと。論理が一貫しないことをいう。撞着(どうちゃく)。「矛」は、ほこ・やり。「盾」は、たて。「楯(じゅん)」とも書く。


【今週のことわざ】先ず隗より始めよ

2008年 8月 11日 月曜日 筆者: yama

今週のことわざは「先ず隗より始めよ」です。

(ま)ず隗(かい)より始(はじ)めよ

出典

戦国策(せんごくさく)・燕(えん)策―史記(しき)・燕召公世家(えんしょうこうせいか)

意味

事を始めるには、自分からやりださなければならない。人に言いつける前に自分が積極的に着手せよ、という意味。「隗(かい)」は戦国(せんごく)時代の燕(えん)の人で、郭隗(かくかい)という人。この句の意味は、現在では少し異なり、大事を始めるには、小事から手をつけよ、大事業には、呼び水となる小さなことから始めるのが必要だという意味にも用いる。また我が国では、「まず、あなたがやりなさい」という意味に使うことが多い。


【今週のことわざ】刎頸の交わり

2008年 8月 4日 月曜日 筆者: yama

今週のことわざは「刎頸の交わり」です。

刎頸(ふんけい)の交(まじ)わり

出典

史記(しき)・廉頗(れんぱ)藺相如(りんしょうじょ)列伝

意味

親しい交際。心からの深い交わり。「刎(ふん)」は、首をはねること。頸(けい)は、首。友のためには、たとえ自分の首をはねられても悔いないほどの、親しい結びつきということ。


【今週のことわざ】白髪三千丈

2008年 7月 28日 月曜日 筆者: yama

今週のことわざは「白髪三千丈」です。

白髪(はくはつ)三千丈(さんぜんじょう)

出典

李白(りはく)詩・秋浦歌(しゅうほノうた)・其十五

意味

大げさな誇張した表現の形容。本来は、憂いが重なって毛髪が白くなったという意味で、日本において、冒頭にあげたような意味に用いられるように変化したものと思われる。「三千丈」は、約九〇〇〇メートル、もちろん、多い、長いということを示す形容で実際の長さをいうのではない。このような表現から、誇張した言い方の代表となったのであろう。


【今週のことわざ】背水の陣

2008年 7月 21日 月曜日 筆者: yama

今週のことわざは「背水の陣」です。

背水(はいすい)の陣(じん)

出典

史記(しき)・淮陰侯(わいいんこう)列伝

意味

逆境に追い込まれて覚悟を決め、全力をあげて勝負すること。逃げようのない位置に自分をおき決死の覚悟で戦うこと。「背水」は、河を背にすること。この故事は、周(しゅう)の武王(ぶおう)が殷(いん)の紂王(ちゅうおう)を破ったときの話(『尉繚子(うつりょうし)』天官(てんかん))や、後漢(ごかん)の時、清陽(せいよう)の博平(はくへい)が銅馬(どうば)の賊を破ったときの話(『後漢書(ごかんじょ)』銚期(ちょうき)列伝)など各書にみえるが、『史記(しき)』の故事が最も著名で、『十八史略(じゅうはっしりゃく)』西漢(せいかん)・太祖高皇帝(たいそこうこうてい)にも出ている。「陣」は、本来「陳」と書き、のち、軍陣の場合のみ「陣」と書いた。


【今週のことわざ】泣いて馬謖を斬る

2008年 7月 14日 月曜日 筆者: yama

今週のことわざは「泣いて馬謖を斬る」です。

(な)いて馬謖(ばしょく)を斬(き)

出典

三国志(さんごくし)・蜀書(しょくしょ)・馬謖(ばしょく)伝―三国志(さんごくし)・蜀書(しょくしょ)・諸葛亮(しょかつりょう)伝―三国志(さんごくし)演義(えんぎ)・第九十六回

意味

信頼している部下を、規律の厳正を守るために私情を排して処分すること。心ならずも友人や部下を捨てること。「馬謖(一九〇~二二八)」は、蜀(しょく)の軍人。諸葛亮(しょかつりょう)(=孔明(こうめい))の最も信頼している部下だった。この話は『三国志(さんごくし)』に二か所出てくるが、「泣いて馬謖を斬(き)る」という表現では出てこない。元(げん)末の小説『三国志演義(えんぎ)』に、「孔明涙を揮(ふる)いて馬謖を斬る」という句がある。おそらくこれを変形して見出し語のような表現となったものと思われる。


【今週のことわざ】朋有り遠方より来る

2008年 7月 7日 月曜日 筆者: yama

今週のことわざは「朋有り遠方より来る」です。

(とも)(あ)り遠方(えんぽう)より来(きた)

出典

論語(ろんご)・学而(がくじ)

意味

同じ学問に志す人間は、どこからでも集まって、学び合う。同窓・同門のこともいう。


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